■TAKAのボルドー便り■

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54.コネタブリ受賞

長いフランス生活の中で、大変幸せだった一日がありました。コネタブリ・デゥ・ギュイエンヌという賞が私とカミさんに授けられたからです。ブライ地方の今年の収穫祭のテーマは“ワインと音楽”ということで選ばれたのでした。カミさんはブライ地方のある音楽学校のピアノ教授として働いていた経歴があり、また私を知っている何人かのウノローグ(醸造家)がブライ出身ということもあり強く推薦していただけたようです。

当初、私もカミさんもこの受賞の話に戸惑い、辞退しようかとも本気で考えていた程です。カミさんは十分にこの地域に貢献しているのですが、風来坊のTakaは“何したの”と聴かれても答えに窮する状態です。
そこで市長さんにお話をお伺いしたところ、“直接地域に貢献がなくてもよい、要は世界に貢献していれば”という有り難いお言葉をうけとりました。“世界に貢献”というところで首をかしげてしまうのですが・・・。
それは冗談としても、私が本当にこの賞をお受けしようと思ったのは、やはりブライの各市町村の人々のワインに対する情熱に触れたからです。メドックやグラーブ地方よりは、やはりマイナーというイメージは避けられないのですが、しかしそこでワイン造りに励んでいる人々の気持ちはメドック同様に高貴です。

ボルドーにいながら、メドックだけがワインではないとお恥ずかしきながら改めて気付いた次第です。

受賞式にさきだつ音楽会とパレードの様子です。
  

本年は私とカミさん以外に二人の方が合わせて授与されました。私の番です。私の経歴を披露し、受賞に値すると述べているところです。次は我がカミさん・・・。
 

その後、プレジデントから“あなた方はいつ何時もブライのすべてのカーブに訪問する事が許される”という挨拶があり、そしてメダルと賞状が授与されました。
 
頂いた賞状とメダルです。名前がトカトシになっています。フランスに来てから私はいろいろな芸名をもっていて、タカトチはまだいいとしてもパカトシというのが一番傑作でした。
この名前は今でも電話料金の支払いに使われています。そもそも日本語でパピプペポから始まる名前はないんですが、そんなことフランスでは関係ないようです。

もうひとつ嬉しかったことはこの授与式にデュブルデュー教授の御両親に来て頂けた事です。
“よかった、よかった”と言って喜んでくださったので、こちらも嬉しくなり、辛いことが多いフランス生活の中で、あー、ここへ来てよかったと思えた瞬間でした。

簡単に昼食を済ませ、街を見物します。
“シャール”がでるということで興味がありました。辞書を引くと“おみこし”とあります。
フランスのシャールは・・・。ブライ地方の各市町村がそれぞれ工夫を凝らして、街を巡回します。
  

ベルソンという街のブドウ畑の様子です。なんとも素朴です。

祭りはまだまだ続いています。そのまま夕食に出席しなければならないのですが、そのまえに私達は途中で一度ボルドーに戻りました。そう、愛鳥、トラを寝かせてからでないと心配ですから・・・。

さて、夜は街の体育館での壮大なディナーとなりました。
(ピンボケですみません)。

食事も終わらないうちからディスコフィーバーで、食事をほったらかしで踊りまくっています。このパワーには圧倒されました。かなりご高齢とおもわれる、ご婦人も隣の男性(御主人かどうかはさだかではない)の手をひっぱって、ダンスに参加しているのをみるとなんだか元気がでてきます。
受賞をお受けして良かった・・・、フランスに来てよかった・・・。その200人を超える人々の熱気の中でそんな事をまた思い出していました。

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