■TAKAのボルドー便り■
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62.アートと樽 |
6月の上旬に、ある樽会社からの招待で「アートと樽」という題目のついた内覧会のようなものに出かけてきました。夜7時半からの開始ですが、ここフランスではまだまだ日は暮れません。外での典型的な立食風景です。まずはリュイナールのノンヴィンが振舞われました。 |
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ご多分に漏れず、横では樽作りの実演が披露されていました。 |
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この板全部で一つ分の樽に相当します。 上部にタガをはめるとまるで木製のプリーツスカートのようです。 |
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こんどは裾のひろがりを締め付けてタガを噛ませるのですが、この時木を曲げる為に火入れをします。 | |
そしてワイヤーで下部を徐々に締め付けていきます。 | |
さてこちらの台はなにをするものかと思ってそのぐるりを見わたしました。 樽の内面を削り取る為といいたいところですが、さにあらず。答えは簡単。樽の淵を削り取り、溝を掘ってそこへ底板を導入するためなのです。 |
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最終的にいわゆる ”火入れ” をして出来上がりです。写真の焦げ付き程度で、焼きとしては”フォール”(良く焼き、とでも申しましょうか)だそうです。 手作りで一日に何樽作れるのかと質問したところ今はもう手作りは全くしていないとのこと。けれど昔はせいぜい2〜3樽/日だったそうです。 樽が高価なのはいたしかたのないことでしょうか。 |
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立食パーティには定番の生牡蛎です。美味しいですよ!これを食べて元気をつけて、今度は工場の見学です。アートと樽がテーマだけあっていろいろな絵が飾られていました。これらの絵を描いたアーティスト達も今宵は招待されています。 |
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工場内は勝手に見学しろとばかりに誰もいないので、どの機械が何の為のものかがわかりません。けれど多分樽板のアッセンブリーとタガを自動的にかませる為のものではないでしょうか?。このコーナーをすぎると次は樽の火入れです。先ほどの外でのデモンストレーションの時よりも火勢は比べ物にならない程強力で、どうやらちゃんと温度管理がなされているようです。 |
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憶測ですが、樽材を曲げる為の火入れと、いわゆる樽の“焼き”とを同時進行しているように見受けられます。が、真意の程はわかりません。次に目にとまった機械は、両脇を挟んで樽が回転していました。先ほど手作業でみた、樽の淵を削り、底板をはめる溝を掘る機械だということでした。 貯蔵庫には出荷を待つ樽が御覧のとおり、並んでいます。 |
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気が付けばもう11時です。 いろいろなワインが供されましたが、車なので気にしつつ飲んでいても美味しくありません。翌日もあることですし、まだまだ賑やかな会場をあとにしました。 |
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Taka |
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