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Chateau Haut-Brion シャトー・オー=ブリオン |
格付け:第一級(1855年のメドックの格付け) 面積:43ha 平均樹齢:36年 ブレンド比率:カベルネ・ソーヴィニョン45%、メルロ37%、カベルネ・フラン18% 平均年間生産量:1万4000〜1万8000ケース 育て方:収穫は手作業。発酵は温度調節された225hl入りのステンレス鋼の発酵槽で行われる。マストの温度によって、コンピュータ制御でポンピング・オーバーし、温度調節する。平均温度は30℃。熟成は新しいオーク樽で22ヵ月間。新鮮な卵白で清澄処理される。 ペサック郊外の活気ある商業地区にあるオー=ブリオンは、米国人が所有する唯一の第一級シャトーである。ディロン一族がオー=ブリオンを1935年に購入したとき、このシャトーは非常に貧弱な状態にあり、シャトーとセラーに多額の資金を投入した。現在は、この美しい場所は、グラーヴの模範的なシャトーである。 オー=ブリオンのワインづくりは、明敏でハンサムなジャン・デルマ(ワインの世界における最も才能ある管理者の一人)が管理している。彼は非常に熱心に、温度の高い、短時間の発酵によるワインづくりを信奉している。オー=ブリオンはまた、ボルドー・ワインにしては長期間(最長30ヵ月)新樽で熟成させるところで、ポムロルのクリネと並んで、ワインを瓶詰めする時期が最も遅いシャトーのひとつである。 私の個人的な感想を付け加えておくと、30年以上にわたって集中的にできるだけ多くのボルドー・ワインを試飲した結果、自分の試飲に生じた唯一の全般的な変化というのは、私がオー=ブリオンに対して、ますます深い愛情を抱くようになったということである。このワインに備わった、燻(いぶ)したような、ミネラル、葉巻の箱、甘いブラックカラントの特性は、私が年齢を重ねるにつれ、またジャン・デルマならきっとそう私に言うであろうが、私がより賢くなるにつれ、いっそう魅力的に感じられる。 講談社 『BORDEAUX ボルドー 第3版』 |
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Chateau Latour シャトー・ラトゥール |
格付け:第一級(1855年のメドックの格付け) 面積:65ha 平均樹齢:40年 ブレンド比率:カベルネ・ソーヴィニョン80%、メルロ15%、カベルネ・フランとプティ・ヴェルド5% 平均産出量(過去5年間):45〜50hl/ha 平均年間生産量:22万本 ブドウは手摘みで、完全に除梗され、温度調節された200hl用ステンレス鋼のタンクに入れられる。発酵と二次発酵(キュヴェゾン)は3週間、マクロラクティック発酵はタンクの中で起こる。その後、新しいオーク樽に移され、ヴィンテージによるが20〜26日間寝かされる。3ヵ月ごとに澱引きされ、瓶詰め前の冬の間、清澄処理(卵白による)される。 ここで生産されるワインは非の打ちどころのない古典的なもので、すばらしいヴィンテージも凡庸(ぼんよう)なときも、また出来の悪いヴィンテージでも、一貫して秀逸な品質を見せる。このために長年、多くの人がラトゥールをメドックの最上のワインと考えてきたのである。並、または貧弱なヴィンテージにもボルドー一のワインを産出するという評判は、1960年、1972年、1974年については完璧に立証されているが、最近の貧弱なヴィンテージ(1977年、1980年、1984年)には、ラトゥールのワインはびっくりするほど軽くでき上がって、ほかのいくつものシャトーより見劣りがしている。 それでもラトゥールのワインが世界有数の、凝縮して豊か、タンニンの強いフルボディであることに変わりはない。十分熟すと、何とも言えない新鮮な胡桃(くるみ)となめし革とブラックカラント、それに重々しいミネラルの香気を含むブーケを放つ。口に含むと並外れて豊かだが、決して重くない味わいである。 講談社 『BORDEAUX ボルドー 第3版』 |
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Chateau Margaux シャトーマルゴー |
格付け:第一級(1855年) 平均樹齢:35年 ブレンド比率:カベルネ・ソーヴィニョン75%、メルロ20%、プティ・ヴェルドとカベルネ・フラン5% 密植度:1万本/ha 平均産出量(過去5年間):40hl/ha 平均年間生産量:20万本 収穫は手摘みで、畑でもワイナリーでも厳しい選別を行う。発酵は、自動の温度調節装置つきのオークの発酵槽の中で3週間。マロラクティック発酵は原則としてタンクの中で起こる。11月にオーク樽(新樽100%)に移され、2月のアサンブラージュの後、ヴィンテージによるが18ヵ月から2年間寝かされる。卵白で清澄処理され、3ヵ月ごとに澱引きされるが、瓶詰め前の濾過処理はされない。 1960年代と1970年代は凡作の続く苦しい時期だった。ついに1977年、マルゴーはアンドレとローラ・メンツェロプロスに売却され、直ちにブドウ畑やワインの醸造設備に惜しみない大金が注がれた。エミール・ペイノーがワイン醸造のコンサルタントとして迎えられた。こうした経済的、精神的な投入がマルゴーのワインに反映されるようになるのは数年先のことになるかもしれないと思われたが、マルゴーの底なしの偉大さを世界に見せつけるには、1978年のヴィンテージひとつで十分だった。 よみがえったマルゴーの特徴は、贅沢な豊かさや深みのある、多面的なブーケを持つスタイルで、熟したブラックカラント、スパイシーなヴァニリン・オーク、スミレのような華やかな香りがある。 講談社 『BORDEAUX ボルドー 第3版』 |
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Chateau Lafite-Rothschild シャトー・ラフィット・ロートシルト |
格付け:第一級(1855年のメドックの格付け) 平均樹齢:38年 面積:100ha カベルネ・ソーヴィニョン70%、メルロ25%、プティ・ヴェルド3%、カベルネ・フラン2% 密植度:8500本/ha 平均産出量(過去5年間):50hl/ha 平均年間生産量:1万8000〜2万ケース 収穫は手で行う。発酵は温度調節されたステンレス鋼と木の発酵槽で18〜25日間。もろみの循環作業(ルモンタージュ)は日に2回(温度は30℃以内)。マロラクティック発酵は発酵槽の中で起こり、その後、ワインはオークの新樽に移し、20ヵ月寝かせる。澱引きは3ヵ月ごとに行われ、瓶詰めの前に(卵白によって)清澄処理を施し、また「わずかに」濾過する。 ボルドーで最も有名なブドウ園でありワインであるラフィット=ロートシルトの名は、優雅な雰囲気を漂わす小振りでシンプルなラベルとともに、富、格式、歴史、敬意、そして際立って長い熟成期間を思い起こさせる。1975年以降の収穫年では毎年、最高級のラフィットを生み出しているものの、1961年から1974年までのラフィットは、一級シャトーとしてはひどく凡庸(ぼんよう)な存在だった。1981年、1982年、1983年、1986年、1987年、1988年、1990年、1995年、1996年など、ラフィット=ロートシルトは、メドックで最高の部類のワインを産してきたのである。 講談社 『BORDEAUX ボルドー 第3版』 |
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Chateau Mouton-Rothschild シャトームートン・ロートシルト |
格付け:第一級 面積:75ha 平均樹齢:42年 ブレンド比率:カベルネ・ソーヴィニョン80%、カベルネ・フラン10%、メルロ8%、プティ・ヴェルド2% 平均産出量(過去5年間):55hl/ha 平均年間生産量:2万5000ケース ブドウは手摘み。木製の発酵槽で発酵。100%新しいオーク樽の中に19〜22ヵ月寝かされる。清澄処理あり。 ムートン=ロートシルトは故フィリップ・ロートシルト男爵が独自につくり上げた場所であり、ワインである。21歳でこのシャトーを得たとき、彼が並々ならぬ野心を抱いたのは疑いないことだ。しかし、豊かで著しく深みのあるエキゾチックなスタイルのポイヤックの生産によって、彼は1855年のメドックのワインの格付けを変えさせた、たった一人になったのである。 講談社 『BORDEAUX ボルドー 第3版』 |
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