■ニュージーランド・マーティンボロ旅行記■

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平成14年4月8日〜13日の日程でニュージーランド・マーティンボロに行ってまいりました。
今回お世話になった楠田氏がアシスタント・ワインメーカーを務めているシューベルト・ワインも訪問してきました。とても素晴らしいワインを造っています。
そして(仮称)楠田ワインズで収獲作業を体験!
楠田氏との御縁もありシューベルトワインは、ごく近い将来当店で輸入しご案内できると思います。
どうぞお楽しみに!

午後8時45分発カンタス航空でシドニー経由ウェリントン着、約13時間の空の旅でした。現地との時差は3時間ですので時差ぼけの心配はないのですが、往復夜行、現地3泊ですので結構ハードな旅でした。
ただ土日を休み難い私にとっては良いスケジュールでした。

ウェリントンの中心街です。風の街といわれるほど風が強い日が多いそうです。
サンフランシスコをこじんまりさせたような印象です。
天気が良い時は南島が見えるそうです。


ウェリントンで一番評判の良い酒屋さん。
楠田さんがダークエールの量り売りをセルフサービスで買っているところです。
価格ですが、日本のビールの価格と較べると悲しくなるので、内緒です。
なかなか美味でした。
この地では最高の品揃えです。
真夏でも涼しいので大きなワインセラーはありません。当店と同じで毎週試飲会が行われています。

夜行で着いたその夜ですが、早速怒涛のごとくワインがやってきました。
殆どがニュージーランドのワインです。
開栓後1週間経過したものもありますが、酸化のニュアンスもなく美味しく飲めます。
しっかり造られた赤ワインは結構強いです。
皆さんも『ワインは開けたら飲みきらないと!』という観念にこだわらずゆっくりと楽しんでみてください!

楠田さんご一家

楠田家の人気者!
お兄ちゃんの健ちゃん 妹の祐理杏ちゃん
長いまつげがとっても可愛い!
一人遊び英語です!(もちろん発音はバツグンです!)
ユリアちゃんと読みます。
黒目がとっても大きくて可愛いです。将来がとても楽しみです!

2日目からいよいよ収穫作業。
前の晩は目一杯飲みましたが、何故かとっても元気に午前中は収獲作業をしました。そのあと、午後2時間ほど釣りに出かけました。
フライ・フィッシャーマンにとって憧れの地がニュージーランドです。

楠田さんのお友達リントンさんはフィッシング・ハンティングのガイドです。900haとか500haの私有地を四輪駆動の車で30分くらい走るとそこは釣り師の天国があります。
今回の成果は、今年になって最初の2匹をゲット!そのうちの1匹。
(何しに行ったんだ!?)
  

もちろん今回の旅行の主な目的を忘れていません。
シューベルトワインズです。楠田さんがアシスタント・ワインメーカーを務めています。

 
シューベルトワインズの畑はマーティンボローから少し離れたイーストタラタヒに40haの広さがあります。現在その内12haに葡萄が植えられています。内訳は70%にピノが植えられています。残りに石の多い所にシラー、粘土の多い所にメルロが植えられています。 ピノは何種類かのクローンが植えられていて、どれが最適か?調べています。

畑は川のそばで、れき岩の層があり1段高くなっています。これはマーティンボローの中の良い条件の畑と同じ土壌らしいです。今後が楽しみです。






ネットは鳥からの被害を防ぐ為のものです。美味しい葡萄は特に狙われるそうです。必需品です。
そして鳥の被害の次は蜂からの被害です。日本のものとは違いますが、スズメバチです。
まさに自然との闘いと言った感じです。

 
楠田さんの畑です。
2ヘクタールのうち60%がピノノアールです。
樹齢も15年ほどでNZでは樹齢は高い方です。NZでは最高に良い地区で近くにはアタランギ、マーティンボロヴィンヤード、パリサー、ナーワカなど銘醸ワイナリーがあります。



  
楠田さんの畑のピノノアールです。ここは私が収獲する所。

食べてみると、かなり甘く、皮や種のタンニンも熟成しています。

シューベルトワインズの醸造所です。
赤ワインの発酵は開放型のステンレスタンクです。お国柄なのでしょうか、ミルクタンクを改造したものだそうです。
 

樽からのテイスティングです。
2000年ピノ、カベルネS、シラー、メルロ、2001年シラーなど、どれも濃縮感がありかつ上品さがあり99年と似た印象です。素晴らしい味わいです。
 

 
シューベルトワインズのオーナー、カイ・シューベルト氏です。とても優しい人です。

樽発酵のシャルドネです。
これは2年樽を使用しています。
これもシャルドネの樽発酵です。
【TAKA便り】でもおなじみ、ガラス管の中に水があって空気が入らない様になっています。


楠田さんのところのピノノアールです。

発酵を始めて1週間経過しています。とても色の出方がよいそうでとても楽しみです。
10%は除梗はしないで発酵させます。

果帽を押し下げています。破砕した葡萄の皮などが帽子のように浮いているのですが、それを押し下げる事によって色の抽出などを良くしています。(ピジャージュ)
 
 
 

収穫作業の合い間にマーティンボロヴィンヤード、アタランギなどのワイナリーにも出かけました。
マーティンボロのワインセンター

アタランギとそのワインメーカーにて
 
アタランギはニュージーランド最良のピノノアールを造るワイナリーの一つです。

今回の旅行はとても楽しく、勉強になる出張でした。
今まで実際収獲の作業をしたことがなかったものですから、ほんの1部ですがワイン造りの大変さを実感できました。

マーティンボロは空気が綺麗で乾燥している為か夕暮れがあまりに綺麗で神秘的だったので撮ってみました。
きれいに撮れているか?
余談ですが、星も素晴らしく綺麗で、天の川、南十字星、マゼラン星雲が見えました。もちろん肉眼で・・・
感動でした!

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