■TAKAのボルドー便り■

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15.2001年ヴィネスポ PART1

 

2001年のヴィネスポに行ってまいりました。6月17日から21日まで、ボルドーで開催されました。入口では2001年のヴィネスポのモチーフが出迎えてくれます。これを過ぎるとご覧のような混雑振りです。みんな列をつくるのが嫌いみたいです。このゴタゴタで入場するのに一時間も待たされてしまいました。
さて会場の入口には各スタンドの配置図が掲載されていますが、これを見ていただければ規模がおわかりいただけるでしょうか。5日間すべてを費やしても全部のスタンドは訪問できません。


ヴィネスポはやはり商取り引きの場ですから、入りにくいスタンド、一般の人には閉鎖的なスタンドも数多くあります。行けば親切にしてくれるのかもしれませんが、シャプティエやアルザスのウォルフベルジェ、シシェル社のスタンドは遠慮してしまいました。

M.CHAPOUTIER Wolfberger MAISON SICHEL

遠慮といえば、毎回なんとなく敷居が高いイメージだったガヤとルイ・ジャドーのスタンドですが、覗いてみるとなんとなく良い雰囲気そうでした。ギガルの試飲はこの時はありませんでしたので、御目当ては勿論ガヤです。
ボルドーでは滅多に飲めませんから・・・・・。


カメラを向けると恥ずかしそうに横を向いてしまった
ミス・ガヤさん?
その奥のオネーサンは素足でがんばっていました。
ワイン・レディは大変なのです。
さて飲んだ印象は?
このシンプルなラヴェルが多くを物語ります。


ここは私のお気に入りのスタンドの一つです。
何故なら商取引とは関係なくワインを試飲できるからです。日にちと時間によっては良いワインをサーヴィスしてくれます。醸造学部の学生がバイトで来ていますので気心が知れているということもありますが・・・・。

オーストラリアのシラーでも飲んでみようと、ここのスタンドの写真を撮っていたら私を呼ぶ声がして、振り向くと以前ボルドーで修行をされていた竹下君にばったりと出逢いました。彼はいまグローバルという会社にいて、色々と話を聞くままに彼のスタンドに連れられて、ここでテースティングをさせて頂くことになりました。


右の写真は、プピーユの御子息(フィリップ・カリーユ)がガイヤックで作っているというワイン。たまたまこのスタンドに彼がいたので写真を撮るから、といったらこんなポーズをしてくれました。「笑」(店主談)


この後、プピーユの2000、1999、1998のヴァーティカル試飲をしました。個人的な意見では99は大変濃縮されていて、それでいて大変柔らかいです。「メルロ100パーセントだから、ペトリュスと同じだネ」というと「ペトリュスは高くてまずい、僕のは安くて旨い、同じではない」と。どこのだれでも自分のワインが一番かわいいのです。プピーユのワインのどこか陽気なイメージは彼がつくりだすのかナ?

メルロを口にしたので、そのままコルバン・ミショットをはじめとする幾つかのシャトーを所有しているボアドロン先生のスタンドに引き込まれました。彼は長いあいだ醸造学部に於てテースティングの講義を担当されていました。
彼の嗅覚は群をぬいており、ある時森を散策していてトリュフの臭いを感じとり、これを見事に堀当てた、というエピソードの持主です。
98年のコルバンを試飲させていただきましたが、大変力強く、それでいてこのアペラシオンらしい柔らかさも合わせ持っていました。彼は樽のマロラクティック醗酵に否定的ではないところにも興味を惹かれました。

カオールのスタンドにも立ち寄りましたが、ある一つのドメーヌがこの樽のマロラクティック醗酵をやっておりました。
しかし試飲したワインは素晴らしいもので、このマルベックという品種とこの技術は、もしかしたら相性がいいのかな、という印象を持ちました。勿論今後の研究に待たねばならないいくつかのファクターもありますが・・・・。

さて、何か外国のワインでも飲んでみようかと思って歩きだしたら・・・・・
この続きは「16.2001年のヴィネスポ PART2」でお話ししましょう!

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