■TAKAのボルドー便り■

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43.アルカションの休日

私の一番の趣味はワインを飲む事。二番目が海釣りです。今日はボルドー市近郊、アルカションという大きな湾内でのボート釣りの様子をお届けします。

今回、この釣りをお世話していただいたのが、デュブルデュー教授のお父さんです。
今夏、帰国の際にどなたかに”デュブルデュー教授のお父様はもうよいよいで寝たきりなんでしょ”と言われました。”とんでもない”と切り返したものの、どこからどういうふうにして噂って流れるのでしょう。ペイノー先生は、シャトー・マルゴーの現役の醸造アドヴァイザーだと思っている方々もまだ沢山いるし・・・。噂って噂でしかありません。ブドウとは関係のないプライベートな事の掲載で恐縮ですが、そんなことに反発した今回の Taka便りです。でも、楽しんでもらえると思います。

朝、ボルドー市から車を走らせて8時に到着。
さっそく出船の準備です。
今日のターゲットはバール(スズキ)です。ルアーを20〜30メートル先に流して、低速で船を走らせます。すると小魚のように泳ぐルアーにバールが飛びつくという寸法です。

泳がせ方にテクニックがあるらしく、私の方はアタリがないままに時間が過ぎていきます。とその時、パパにアタリがありうまくかかったようです。小さい、小さいと言いながら寄せてきたのはやはりバール、というよりフランス語でルヴィンヌという子供クラスでした。

その後私に待望のアタリ。
それと同時にいきなり竿先がひったくられるように海中に突っ込みます。”あっ、これは大きいかな”と思って喜んでいたら水際で針がはずれてしまった。
”おしい、1キロはあったろう”と言われたけれど、もうあとの祭り・・・。

好場所を求めてたえず移動します。
パパは上半身裸。私にはやはり海風は冷たくて、サマーセーターを着ている。この差は鍛え方の違いでしょうか!
また驚いたのは喉が渇いたといって海水を飲んでいた事!聞けば若い時からそうしているという。ミネラルが補給できるというけれど。
”そんなことをしたらかえって喉が渇かないのか?と聞いたら、こんなに飲む水があるじゃないかといって海に目を向ける。
ホントに鍛え方の違いみたいです。

間近にピラ砂漠がみえます(中央の白い部分)。アルカションの観光スポットです。右は、パパのルアーボックスです。いろん種類を持っています。

午前中はあまり良い成績ではなかったものの良型の塩焼きサイズを5匹ゲット!


お昼ご飯は地元のレストランへ。
アルカションといえばなんといっても牡蛎が名物。パパに習って、牡蛎殻の中の海水も全部飲み干しました。
メインは海鮮スパゲティ。オマールあり、あさりあり、小海老あり、そのうえフォアグラまで鎮座している。

パパ曰く、”昔はこんなフランス料理はなかった。だんだんアメリカナイズしてきている。”となにかご不満な様子。
それでも2人で旨い旨いといって全部食べてしまいました。

午後は海辺のテラスでお昼寝。
海水浴客もちらほら。チオールや研究の悩みを忘れて潮騒の歌声をバックにまどろむ。これは最高の幸せ!
ふと、目を覚まして海岸をみやるとパパが別荘仲間とペタンクルをしている。
このファイトには脱帽です!

さて、第二ラウンドは美しい夕暮れを見ながら開始。
暫くアタリがないままに夕闇が迫ろうとしているその時、船が潮目を通過した瞬間に私とパパにダブルヒット!んーん、かなり大きい、午前中に逃がした奴より強く引く。
しかしまたまた姿を見ずして逃げられてしまった。パパの方は40センチクラスでした。後髪をひかれる思いで9時に納竿。
家に帰ればさっそくお刺身で一杯!クロフロリデンヌの白と言いたいところだけれど、赤しかなかった。次回は絶対大物を目指します!

収穫の中休みの思いもかけないバカンスでした。しかし海辺のテラスでまどろんでいた私に、アルカションの海は凄い研究のインスピレーションを私に与えてくれました。それはいまは秘密です!!

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