■TAKAのボルドー便り■

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67.納豆パーティ

先日の事です、
カタリーナが私のところへ寄り添い、目をみつめながら”タカトシ...”と、一言。その後に続く言葉を期待していると、”私、納豆を食べてみたいの...”、”ハァ?、そんなことですか...”。
まだ冷凍庫に在庫はあった筈。そこですぐにOKをだしたのはいいけれど、果たしてちゃんと食べられるのかな?
それならこの際、納豆パーティを開いてしまおうということになりました!

どうせやるなら、日常の和食でも食べさせてみようと思い立ち、納豆から話が途端におおがかりになってしまいました。
卓上コンロ、炊飯器なども学部に持って行くことになってしまったのです。
なにせ、焼き肉とご飯という組み合わせですから。

パリ事情はさておき、ボルドーでの和食レストランはみな一様にスタイルが決まっています。まず何故か不思議にもキャベツ主体のサラダがでて、つぎにみそ汁を飲みます。
その後、選んだメニューにもよりますが、ニギリが登場し、次に焼き鳥とご飯でしめくくります。つまりお寿司の後には焼き肉定食や焼き鳥定食がセットされているのです。

これはさすがに真似したくないけれど、みそ汁はご飯と一緒ではなく、食事開始のスープとして扱われているのは面白いと思うのです。

そこで今回は豚汁。これを食事のアントレ(入り口という意味)にしました。

ゴマ油風味でちょっと心配でしたが、大鍋で作ったのにすぐに売り切れ。
お次は焼き肉を食べながらの納豆の試食。
西洋ポロネギではなく、ちゃんと日本の長ネギがはいっています!!

この会の仕掛け人?のカタリーナ。笑顔で納豆を食べてくれました。
感想は”セパマル(悪くない)”、ということでした。
これをドイツ語ではなんというのかな?そう、彼女はアルマンドです。

調子にのってキムチまでだしましたが、これが意外とバカ受けでした!
みんなお箸を上手に使っています。
私達日本人は彼等と同じくらい、上手にエレガントにナイフとフォークが使えるか、と考え込んでしまいます。簡単に使えるだけに、奥が深い!
でも、フィリップ(左端)は酵母の遺伝子操作では天才的でも、お箸は苦手な様子です。

普通、こんなパーティは学年度末に行なうのだけれども、今回は特別でした。
そしてもう一つ特別だったのはパーティなのにワインはなくて、ビールだったこと。ワインを飲まない醸造学部のパーティなんて、ご飯のない和食のようなもの...。
でもみんな楽しんでくれたようでした。
Taka

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