■TAKAのボルドー便り■
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9.ドワジ・デーヌのシェ |
前回ご紹介したドワジ・デーヌのシェについて、さらに興味深い歌声!をご紹介します。 |
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今、シェでは貴腐果汁の醗酵が進んでいますが、この醗酵は大変ゆっくりしています。それは3週間から1カ月近くにも及ぶことがあります。そこでは果汁中の糖がアルコールと二酸化炭素に変わるのですが、穏やかに進んでいる醗酵とはいえ発生する二酸化炭素の量はバカにできません。何十樽とあるシェでは朝、仕事をする際、直ぐにドアを開けないと窒息してしまう危険がある程です。 外で稼働している圧搾器が止まるとシェに静寂が訪れます。するとどこからともなくサーッという音が聴こえてきます。二酸化炭素が発生している音なのですが、しかしそんな科学的なことを考える前にこの音は幻想の世界へと聴く者を導きます。それはまるで波打ち際の波が砂浜に吸い込まれて行く時のような音です。この音を聴くのが好きで、私はいつもしばしシェに佇みます。 この幻想の世界を体験したい方は、こちらをクリックしてください。 いま聴こえている音はレコーダーの雑音ではありません、念のため・・・・。これはセミヨンが醗酵している音です。これがソーヴィニオンだともう少し高域が強調された音になります??????。 「品種によって発酵の音が違うのでしょうか?」(店主談) 勿論冗談ですが・・・!でもソーヴィニオンはセミヨンに比較してぐっと細身の味わいだから、感覚的には正しいかも?(音楽に詳しい方ならばデッカとCBSソニーの差、といえばわかる?) 醗酵の音は品種で異なる、という説はまだだれも提唱していません(笑)。 まさに珍説です。 |
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