■TAKAのボルドー便り■

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26.ボルドーのノエル

今回は、ボルドー地方の毎年かわらない、そしてささやかではあるけれど賑やかなクリスマス、年末ムードの特集です。
フランスではノエル(クリスマス)は家族と過ごす大切な一時です。そしてお正月はむしろ友人同士でパーティをします。日本とは逆の感じです。
今年の冬は暖かい、と思って喜んでいたら大間違い。いきなり寒波が襲ってきました。日曜日の今日、前に御紹介した「軍艦市場」へ出かけてみました。少し雪もちらついてホワイト・クリスマスのムードです。サンタさんの後ろ姿もどこか寒そうです。


まず目指すは魚屋さんです。
この時期は特に、エビやカニの種類が豊富です。
外国版イセエビのラングーストもこの時期だけはどこの魚屋にも陳列されています。そしてオマールやサンジャック(ホタテ貝)、ラングスティーヌ(アカザエビ)がなんといっても主役です。また魚では鯛の中でも一番旨いとされるドラド・ロワイヤルやアンコウが高級魚として、クリスマスの食卓を飾ります。
そしてもう一つの主役はカキです。
これは一年中あるものの年末の売れ行きはそれこそ半端ではありません。
こんなカキ販売風景を夏にみた友人が一言・・・
「腐らないのか?」
当然の質問ですが、「殻付きカキで、生きているから腐らない」と答えると感心することしきりでした。
確かに少なくとも東京では料亭にでも行かない限り殻付きに出逢うチャンスは少ないかもしれません。

さて、場所を街の中心に移し、とあるお惣菜屋さんでのスナップです。

子豚ちゃんの丸焼き、じゃなかった詰め物が、ひときわ目を引きます。
この時期、こんな豪華なお惣菜が並びます。


近所の別のお店にもいたいた!

ボルドーで一番と噂されるお菓子屋さん。
「アントワーヌ」のショー・ケースに並んだケーキ達。
大手、スーパー・マーケット「オーシャン」で偶然みつけて、夢中で?シャッターを切った・・・。

パリでは珍しくはないものの、こんなボルドーの田舎にも和食・寿司ブームは押し寄せています。
和食レストランが林立の気配です。
このパック、約1,050円也。買ったかって?勿論買いません!自分の家で作った方がおいしいし、お腹もこわさない・・・?


ボルドー市内にあるグラン・テアトル(大劇場)の近くに、毎年12月にはマルシェ・ドゥ・ノエル(クリスマス市場)がたちます。
立ち飲み、立ち喰いバーのようなものから、地方特産品の販売等をしている店までいろいろあります。

それらの何件かを覗いてみましょう。

このヴァン・ショーを売っている人はアルザスからきたようです。

そしてこちらは生ハム屋に帽子屋さんとジャンルの区別がありません。
 

サントスのクリスマス人形もあります。結構綺麗に作られています。
 

露天のマロン・ショーに集まる人達。フランス版、天津甘栗というところでしょうか。

またまた場所を移して最後はこの八百屋さん。我が家御用達です。

ここの野菜、果物は天下一品です。
研究用のパッション・フルーツも彼から購入します。以前はこの八百屋さん、イヴにはタキシードを着て仕事をしていましたが、今年はごらんのとうり・・・。残念!

如何でしたか?ボルドーのノエルの様子は?
さて、2001年の「TAKAのボルドー便り」はこれでおしまいです。一年間おつき合い頂き、ありがとうございました。来年も沢山のみなさんに興味を持っていただけるような新鮮な話題で御一緒したいと思います。
良いクリスマス、お正月をお迎えください。TAKA。

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